金魚草に肉薄するバンド、ロンドンビート

チラ裏・時事ネタ

金魚草を輩出した島村楽器のHOTLINEというイベント。
ここは掘れば掘るほど、宝の山が眠っております。

今回ご紹介するのは、「ロンドンビート」なる名前のアマチュアバンド。
名前からして昔のモッズ的・パンク的な系統のバンドなのかなぁと思って動画を再生。
そしたらなんと! ボカロ曲のコピーバンドという斬新な切り口。
いったいぜんたい、これのどこがロンドンビートなのかと思案してしまう。ロンドン要素もビート要素も皆無なのです。

動画はこちらです。

打ち込み曲しかもボカロを生演奏、の悲劇

この動画をご覧になっていかがお感じになったでしょうか。

「なぜ、その実力でこの曲にチャレンジしたのか?」
考えようによっては金魚草を超えるポテンシャルを秘めているバンドです。
金魚草は、比較的初心者でもコピーしやすいと言ってもいい曲を選んだ。

しかしこのロンドンビートさんは、打ち込み曲、それもバンドでの生演奏には向いていないアレンジの曲を選んでしまった。
そしてこの演奏技術。

ドラムの人だけは明らかにバンド内では飛びぬけて上手いが、その他のメンバーが凄い。
金魚草の記事でも書きましたが、せめてチューニングはきちんとやりましょう。これは初心者とか関係なく心がけの問題です。

ズレたチューニングと初心者技量にてこのようなアレンジの打ち込み曲をカバーするとどうなるのか。
こういう結果になるんですね。実に興味深い事例であります。

特に目立つ楽器はチューニングしっかり

ボーカルの子が弾く「♪テーテコペロペロ チーチコピロピロ」という不安定なリフというかフレーズというか、か弱いギター音が頭に残って辛いです。このような高い音域かつ単音のフレーズというのは、それこそ音程の違いがハッキリ聞こえてしまうのでチューニングが大事。そもそも、ピッチの安定感云々を言うならば、初心者がテレキャスを使うこと自体がチャレンジャー過ぎますけどね。

金魚草のような革新性や狂気、中毒性、エンターテインメント性などはありません。
ただ単に下手なだけの演奏を批評すると、どうしても単なる悪口のようになってしまう。これは私の文章能力・批評力の低さのせいでもあり、申し訳ないところです。

繰り返しますが、せめてチューニングだけはしっかりやりましょう。
チューニングを正確にやるだけでも、だいぶ印象が変わると思います。もちろんオクターヴ・チューニングもね。

オリジナル曲と思われる動画はこちら↓

【参考】ロンドンビート  HOTLINE2014 アーティスト紹介-島村楽器

HOTLINE 2014にもそこそこ面白いメンツがいた
以前に書いた金魚草というバンドに関する記事。 こんなマイナーな当ブログの中で唯一、小規模ながらバズった記事。 おそらく私が日本で一番最初に金魚草を「発掘」して記事にしたと思われるので、バズったのは嬉しい限りです。 金魚草の後継者は出るか? ...

コメント

  1. 児島の仙人 より:

    普通のレベルのアマチュアバンドだと思いますが。。
    むしろ、モニターもなく自分の音もまともに聴こえないような環境で、それなりに頑張ってる方じゃないかと。。(たぶん会場内は、結構な爆音です。)
    指摘されてるギターのリフも、オリジナルと大差ないし。。(てか、よく再現してると思いますよ。)

    それより、このコンテスト、結構な参加料取るんですよね。。
    それなら、もっとちゃんとした環境で演奏させてやれよ!って思うんですけど。。

タイトルとURLをコピーしました