金魚草・めらんちょ・LOOP H☆R、3バンドの違い(+LOOP H☆Rの兄・凍矢さん)

チラ裏・時事ネタ

金魚草、めらんちょ、LOOP H☆Rという三つのバンド。 それぞれ同じカテゴリで括られて話題になることが多いようです。

しかし私は三者の中で明らかに金魚草だけが別次元で異彩を放っていると考えています。三者の違いを簡単に書いて比較してみましょう。

めらんちょ

めらんちょは普通のレベルのアマチュア・バンドという感じ。
ボーカルの歌唱とルックスがふにゃふにゃしているだけで、楽器隊はどちらかというとむしろ上手な部類なのでは。

めらんちょがネットで受けたのは、ひとえにニコニコ動画における「空耳遊び」が面白かったからでしょう。

あの空耳歌詞を動画に追加するという加工・編集があったからこそ、めらんちょの動画は人口に膾炙した。ニコ動のように文字を投稿できるシステムがなければ、めらんちょはここまで盛り上がらなかったと思います。

素材そのものよりもネット上の「編集者」たちのイジリ・ツッコミの力が大きかったと言えるでしょう。

LOOP H☆R


LOOP H☆Rは一見ハチャメチャなように見えますが、実は意外と基礎の素養がしっかりしているように感じられる部分もあったりします。

(※曲名を「孤独の鳥居」と勘違いしている人が多いですが、正しくは「とりい」ではなくて「とり」です。また、「鳥」ではなく「鴉」です。つまり「孤独の鴉(こどくのとり)」が正式名称。ソースはこちら。本来は「鴉」は「からす」と読むのですが、LOOP H☆Rは漢字のルールさえ超越する存在なので無問題です)

ボーカルの女性(ゆかちゃん)は単にセンスが無いだけの自称不思議ちゃん系によくあるタイプ?みたいな感じにも見えます。でもギターの彼(隆史さん)はテクニカルな意味でわりとレベルが高いのでは、と思われます。もちろん正規の音楽理論教育を受けてきたわけではなさそうですが、独学の向こう側が見えます。
あの妙なメロディと歌唱はギターの彼が指示して「あえて」やってる感があります。

周辺情報がまたアツイ

ただ、基本的にはやっぱりいろいろ「ツッコミどころが多い人」であろうことは周辺情報からなんとなく類推できます。たとえばギターの人のお兄さんのブログがあるのですが、

【参考】「孤独の鳥」 ROOP H☆R(弟夫婦のオリジナル曲)

これを読むと、LOOP H☆Rが夫婦によるユニットだということが分かります。

LOOP H☆Rのギター担当である下井隆史さんは、過去に家出騒動を何度も起こしているようです。お兄さんが心配して下記のようなツイートをしています。

このお兄さんのセンスがまた、かなりいい感じです。
お兄さんも音楽をやっているようですが、作詞作曲をするときに名乗る名義が
「blue doragon(峠 青龍)」「疾風」「凍矢」
などなど。

かなりアレな感じが漂っています。

「俺さ、今度は“疾風”っていう名前に改名したんだ!」と言われても「お、おう」という反応くらいしか出来ません。「doragon」にいたってはスペルから間違っております。そもそも弟のユニット名であるLOOP H☆Rも「ROOP H☆R」と間違っています。

凍矢(TO-YAH!) LOOP H☆Rギターの兄

では、その凍矢(TO-YAH!)さんの伝説のLIVE(やっぱり島村楽器のHOT LINE)をご覧ください。このお兄さんと比べてしまうと、弟のLOOP H☆Rがいかに「普通」で「マトモ」であるかが分かります。「LOOP H☆Rが普通? 一体お前は何を言っているんだ!?」と思った方はとにかく以下の動画を即刻見てください。

筆舌に尽くしがたい天才ぶり、ご堪能いただけましたでしょうか。
情報が渋滞しすぎていて私はもうツッコむ気力がありません。

世界は想像以上に広いですね。

【参考】六弦トウヤ – YouTube

【参考】六弦トウヤ Play List – YouTube

金魚草



「上手」とか「下手」とかいう次元ではなく、「新しい」・「すごい」・「見たことない」。これに尽きます。そして「楽しい」のです。彼らのライブ映像は。メンバー全員が仲良さげでホンワカしているので見てるこちらも楽しくなります。

初見では笑い転げた人でも、中毒になって繰り返し何度も動画を見ているうちに、「これ、実はものすごい歴史の瞬間を目撃しているのでは・・・」と気がついて戦慄することでしょう。

この初期衝動の膨大なエネルギー。ロックのプリミティヴ性、ひいては音楽そのもののプリミティヴ性が際立っているのが金魚草のライブ演奏です。数式で表すと「金魚草=mc²」。

金魚草だけは明らかに次元が違います。

しかも残念なことに、その輝きは、彼らが音楽を続ければ続けるほど、練習をすればするほど失われてしまうものなのです。彼らも今や大人になり、あの輝きはもう二度と再現できないでしょう。ましてや他人がコピーしようと思っても真似できるものではないのです。

あの日、あの時、あの場所で。
少年と青年の狭間にいた彼らのみが成しえた一回きりの爆発。
これぞ芸術のアウラ、一回性というものです。
複製は不可能なのです。

金魚草のライブを見て、映画『スタンド・バイ・ミー』を思い出しました。
子供たちだけで、たった1泊だけど大きな冒険の旅に出る。
旅から帰ってきたら街が小さく見えた。
ひと夏の冒険。It’s a Wonderful Summer.

つまり、そういうことなのです。

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