ボラティリティ(価格の変動幅)が大きい通貨は、ハイリスク・ハイリターンであるかのように言われることがあります。
たとえば
「 ドル円 = 値動きが穏やかで初心者向き」
「 ポンド円 = 値動きが荒くて上級者向き」
こういう説明は各所でよく見かけます。
たしかに同じ枚数のポジションを持つならそうかもしれません。
でも逆に言えば、ボラに合わせてポジる枚数を変えれば、結局同じことです。
たとえば、ポンド円の平均ボラがドル円のそれより2倍あるとしたら、ポンド円のポジションをドル円の半分にすればリスク・リターンは単純計算すれば同じです。
通貨よりポジションサイズが大事
それと、このブログで常々言ってることですが、とにかくリスク上限を設けてポジションサイズを決めること。そうしておけば、どんな穏やかな通貨だろうが荒れ狂う通貨だろうが、リスクの絶対的な大きさはどちらも同じです。
というわけで、基本的にはボラで選ぶんじゃなくて、スプレッドの狭い通貨を選ぶのが良い。つまりドル円とかユーロドルとか。もちろんスプレッドにしたって、それが仮に倍でもボラも倍あれば、ほぼ相殺できますけどね。
個人的に今はポン円
私は個人的な好みもあって、ポンド円に絞ってます(もちろんスプレッドが2銭以下の業者しか使いません)。
その主な理由は、数字の桁が大きいほうが誤差の影響が少なくなるから。
たとえるなら、
・大鍋で30人分の料理を作る場合、ちょっとくらい塩加減を間違えても味はさほど変わらない
・小さい鍋で1人分の料理を作る場合、ちょっと塩加減を間違えると味が大きく変わる
大袈裟に言えば、こんな感じでしょうか。
もちろん前者がポンド円で後者がドル円です。
それと小数点以下が2桁の業者は敬遠してます。やっぱりこれも2桁よりは3桁のほうが誤差の影響が若干少ない。2桁に丸められた数字でぎりぎりストップにかかったりすると、なんか釈然としない気持ちになりますからね。
あと、ユロドルは小数点以下の数字が多すぎて分かりづらいし馴染めないから却下。
そういうわけでポン円やってます。
※ただし例外もアリ
取引量が少ないマイナー通貨は、当然値動きが無駄に荒くなります。たとえばマイナーな中では比較的メジャーと思える豪ドル円でさえ、絶対価格が低いのにもかかわらず、ポンド円なみの上下動を見せますので注意が必要です。マイナー通貨はスプレッドも広いのでオススメしません。
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