FX初心者が最初にやるべき3つのこと

これからFXや株を始めてみようという初心者の方。
何をどうしたらいいか、どのように勉強したらいいのか、途方に暮れてしまうと思います。
僕も最初はそうでした。

しかし何年も経験を積んでくると、
「あの時こうしておけば良かった!」とか
「最初からこうしておけば・・・」ということに
たくさん気づいてきます。

今回はそれらのうち、まず絶対に必要な3つのことに絞ってご紹介します。

1:相場やFXに関する本を最低3冊は読む

まずは基礎を座学で。すぐにトレードを始めたい気持ちは分かりますが、それは小学生が予備知識なしでいきなり自動車の運転をするようなものです。大事故につながりますのでやめてください。

これはどんな分野の勉強でも共通することですが、やはり基礎固めは自分で実践するよりも先人の知恵を借りたほうが時間の節約になります。偉大なトレーダーの本をまずは読み漁ったほうが、自分で苦労するよりも早く確実なのです。

たとえば仮にあなたが科学の専門家になりたいとします。最先端の研究にたどりつく前に、これまでの科学の業績・成果を全て自分で実験したりして確かめていられるでしょうか。重力の存在を確かめるためにリンゴの木を眺めたりピサの斜塔から物を落としたりしますか? フグに毒があるかどうか、自分で食べて試してみますか?

もちろん自分で実際に実験などしたほうがいい場合もあります。しかし基礎的なこと・先人が証明したことの全てにおいて、自分で追試していたらキリがありません。基本は座学で先人の実績を勉強して、まだ誰もやっていない応用を自分で研究していくのが効率の良いやり方でしょう。

FX・相場においても同じです。僕の経験から言うと、FXを初めてから2~3年の間に経験したあらゆる出来事や失敗などは、世界中の多くの人が同じことを経験しています。それは本を読んでから気がつきました。もちろん伝説のトレーダーとて同じことです。彼らが書いた本を読めば、「これって自分のことが書いてあるんじゃないか!?」と思うほど、似たような経験をしていることが分かります。そうした偉大な投機家たちが経験した失敗談や心理描写を参考にすれば、必ずや自分の成長のスピードアップにつながります。

本はできれば10冊は読んで欲しいですが、最低でも3冊読めば一応は良いでしょう。なお、いわゆる「入門本」は、薄いムックでも一冊読めば十分です。「指値」「逆指値」など専門用語や、有名な指標発表のことなど基礎的な知識が身につけばよいです。入門本ばかり何冊も読まないように。入門本を除いて3冊、有名かつ古めの「定番本」を読むべきでしょう。

2:FX口座を出来るだけたくさん開設する

これは重要です。初心者のうちはついつい、「まずは一社だけ口座開設して、あとは慣れたら増やしていこう」と考えがちです。しかし、FX業者によって、トレード環境が全く異なります。トレード・ツールの使い勝手、スプレッドの広さ、滑りやすさ(スリッページ)、入出金の速さ、etc.

実際に使って試してみないと分からないことも多いし、口座開設だけなら無料なので、とにかくたくさん開設しておくといいでしょう。使いづらい業者・スプレッド(手数料)が高い業者を使っていたら時間と金の無駄です。初心者だからこそ、複数の業者を使い比べてみるべきでしょう。

特にツール(トレード画面)の使いやすさはトレードに直結します。いくつもの業者のツールを試してみて、自分に一番合うものを探すべきです。ツールの使いやすさは業者によって天と地ほどの差があります。僕の個人的な経験では、本当にひどい業者(わりと有名なところです)だと、ログインすることすら苦痛と感じるようなひどい作りのサイトもあります。マウスを叩きつけたくなるほど、使い勝手の「つ」の字も考えてないようなFX会社はたくさんあります。

スプレッドやスリッページも、公式に業者が謳っているのと実態が乖離していることが多々あります。これも使ってみればすぐに分かります。

また、意外と見落としがちなのが入出金について。早いところだと出金依頼したら無料で即日出金してくれるところもあれば、遅いところでは依頼してから何日も待たされた挙句に出金手数料まで取られるところもあります。これもよく調べて口座を開きましょう。

さらに複数の口座に資金を分散させておくと、リスク回避にもつながります。

たとえばA社とB社にそれぞれ半分ずつ資金を預けたとします。あるときA社のサーバーがトラブルで数時間もトレードができなくなった。ポジションを持っていて、それがどんどんマイナスになっているのに、サーバーのトラブルのせいで損切り決済ができない! ・・・こういう時は、B社の口座で反対のポジションを取ればいいのです。A社でロング(買い)のポジションだったら、B社でショート(売り)する。そうすれば、その時点で損益は固定されますので、A社のサーバーがトラブルから回復した時点で両方のポジションを同時に決済すればいいわけです。

3:少額で、リアル口座でトレードする

1と2の過程を経ていよいよ準備が整ったら、まずは少額の資金を口座に入れて、実際にトレードしてみてください。そのお金をきっと短期間で全て失うでしょうから、無くなっても生活に影響が出ない程度の金額にしておいてください。そうした現実の痛みを味わうことで損切り注文の大切さが身に沁みたり、書籍で学んだことが腑に落ちたりします。

デモ口座でのトレードはオススメしません。あれはあくまでも操作方法の練習にのみ使うべきです。実際のお金を賭けている時と架空のデモ資金を使っているときとでは、心理状態が全く異なります。最初は何度も口座をすっからかんにしてしまうでしょうが、必ずリアル口座で修行しましょう。

以上、初心者がまず最初に取り組むべき3つの事項です。
トレードの手法云々の前に、上記のような「準備運動」をしっかりして環境整備をまずやったほうが良いでしょう。

口座選びについて、個人的にはレバレッジ規制がないうえに少額からトレードできる海外FXが最近は熱いと思います。海外FXについては以下の記事もご覧ください。

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