1に損切り、2に損切り、3・4が無くて5に利確

ストップ注文(損切り)は投機をやる上で絶対に必要。ロトの鎧より強い。

著名な投資家・投機家たちが口を揃えて言うのは、「とにかく資金を失うな」の一点。これの大切さは、FXをやっていると身にしみて体感できます。

バフェットさんだかソロスさんだか忘れましたが、

「ルール1:金を失うな」
「ルール2:ルール1を忘れるな」


と言っていますよね。有名な言葉です。

これは半ばジョークとして巷間流布しているようですが、私はこれこそまさに投機の真髄だと思っています。

投機における資金は、ビジネスにおける資金と全く同じです。ビジネスで資金が枯渇すれば、仕入れができなくなります。給料が払えなくなります。要するにビジネスが出来なくなります。投機も同じで、資金がなくなれば市場から撤退。負けを挽回するチャンスすら失うわけです。

だから、いかに資金を増やすかよりも、いかに負けないか・資金をいかに減らさないかが大事

もうすこし具体的に言うと、「良い負け方」・「戦いを継続できる負け方」をすべきです。

多くの旧日本軍みたいに、すぐ万歳突撃して玉砕してちゃダメなんです。硫黄島での栗林中将のように、耐えて耐えて耐え抜く(耐えると言っても、糞ポジの塩漬けはダメですよ)。決して無駄に命を落としちゃいけない。

FXで言えば、負けを取り返そうとして無茶なポジションを取ったり、レバ400倍全力でポジったりとかは、日本軍の玉砕戦法と同じなんです。ほぼ、マシンガンで蜂の巣にされて終わりです。

FXで戦う相手は、機関投資家など巨大な相手が多い。我々個人投機家では、B29に竹槍で挑むようなものです。だから超守備的・超ゲリラ的戦術が必要になってきます。正面から攻撃してもボロカスにやられるだけ。

戦では司令官が無能だと部隊が全滅しますが、FXでは自分が司令官であり兵隊です。自分を全滅させないような戦略を用いましょう。

では「良い負け方」をもっと具体的に書きましょう。

それは、一回のトレードでの損失額の上限をあなたの保有資金の1~2%までとする。
これだけです。

たとえば、135.00でポンド円をロングする。
資金は100万円あるとする。
このとき、チャートから判断した合理的な損切りラインが134.60だったとします。つまりエントリーから40pips下。
100万円の2%は2万円ですから、40pのマイナスで2万円以下の損失にするには、エントリー枚数は5枚(-40p×5=20000円)が最適、ということになります。

より安全にいくなら、損失上限は1%にとどめるべきでしょう。

上記の例で言えば、ストップを20pipsに縮めるか、あるいは枚数を半分にするか。どちらでもリスクは1%に減らせます。ただし、ストップを置く位置はチャートやインジケーターなどから見た合理的な理由をもとに決定したはずですから、この場合はストップを縮めるよりもポジションを小さくすべきですね。5枚の半分ですから、まあ2枚がいいところでしょうね。

1%の損失なら、単純計算で100連敗するまでは市場にとどまることが出来ます。

さすがに100連敗はしないでしょうし、仮に100連敗するようならよっぽど投機に向いていないので、さっさとサラリーマンをやったほうが儲かります。

話が脱線してしまいましたが、とにかく損失額の上限を決めて、それにもとづいた合理的なストップを入れること・守備的な枚数のポジションを取ることが大事です。

成り行きで損切りしようとするのはダメです。
「まだ戻すかも、まだ戻すかも・・・」と根拠の無い祈りを始めて、ズルズルと増えていく損失額を見つめる結果となります。

機械的に損切りできる逆指値を用いてストップを置いておくべきです。

利確の話は・・・長くなったのでまた別の記事で。

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