アメリカの利上げで果たして株価や経済はどうなるか?

アメリカの利上げおよび金融緩和政策の縮小(テーパリング)について連日報道されています。

FRBによる利上げ自体はほぼ既定路線のようですが、じゃあそれがいつ、どれくらいの規模になるのかは誰にも分からないわけです。ハイペースでのインフレ進行、利上げ、市場からの資金引き上げetc. これらが一気に動いた場合、市場はどう変化するのか?

インフレに対応するなら、キャッシュよりも株や不動産などで持っていたほうがいいわけです。一方、デフレや市場の暴落(バブル崩壊)を予想するなら、キャッシュ(現預金)で持っていたほうが良い。つまり、現在の市況では資産配分をキャッシュ厚めにすべきなのか投資を厚めにすべきなのか、非常に判断が難しいと言えます。

さらに加えて日本の場合は円安が今後どうなるかも気にかかります。どんどん円の価値が落ちていくと予想するならば、キャッシュと言ってもドルなどに換えておいたほうがいいということになります。その場合、投資するにしても日本株は手を出しづらくなりますね。

仮に相場がクラッシュするにしても、S&P500などの十分に分散された指数を買っておけば、ほぼ間違いなくいずれは元に戻る。しかし、その「いずれ」が何か月なのか何年なのか、あるいは何十年なのかは誰にも予想できないのです。ここが非常に悩みどころ。「Cash is King」という格言もありますが、先述したようにインフレ、とりわけハイパーインフレなんかに万が一発展してしまった場合、Cashは文字通り紙くずとなってしまいます。そうなると株や現物資産が強い。金(GOLD)とかですね。

FX・為替の場合は、ぶっちゃけ経済や社会の状況がどうなろうと関係ないというか、収益機会は常にありますね。投機ですから、チャートが上がろうが下がろうが、とにかく動いてくれれば良いわけです。

ただ、3月以降は先述のような大きな政策によりボラティリティが非常に高まる恐れがあります。ボラティリティが高いときは乱高下するので短期間に収益を得られる機会が多いとも言えますが、それは裏を返せば損をする機会が多いとも言えます。くれぐれもあまりに大きすぎるポジションを持たないよう、お気を付けください。

【参考】米利上げ、2%付近で終了との見方は誤り-ベテラン債券投資家が警鐘(Bloomberg) – Yahoo!ニュース

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