以前に書いた金魚草というバンドに関する記事。
こんなマイナーな当ブログの中で唯一、小規模ながらバズった記事。
おそらく私が日本で一番最初に金魚草を「発掘」して記事にしたと思われるので、バズったのは嬉しい限りです。
金魚草の後継者は出るか?
あの偉大なる金魚草を輩出した、島村楽器主催のHOTLINEというイベント。
金魚草は2012年の「裏チャンピオン」だと個人的には思う。
さて、毎年開催されている同イベント。
2014年はどうだったかなぁ、と少しチェック。
Youtubeで検索するとまず「ファイナル」と銘打った本選が出てくるが、こんなもの見ても仕方がない。普通に上手い人たちが出ているだけだから。
金魚草ファンの方なら、ここは必ず「HOTLINE 2014 予選」で検索しましょう。
予選にこそダイヤモンドが埋まっているのだ。
さすがに金魚草ほどのビッグなダイヤは見つからなかったが、小粒なキュービック・ジルコニア程度ならあった。
taka (アクアウォーク大垣店)
男性ソロ、takaさん。
気の良さそうなお兄ちゃんが一人でアコギを抱えて歌うスタイル。
アコギで左利きというのが意外と珍しいかも。
このtakaさんの歌う曲がまた不思議な味があるスルメソング。
おそらくオリジナル曲だと思われる。小池徹平みたいな爽やかボーイが歌ったら似合いそうな、青春ソーダのような曲だ。
フックのあるメロディが頭に残り、何度も聞きたくなる名曲。
なにしろ一曲目の歌詞がすごい。
冒頭からいきなり「キラキラ光っていきたいな~」である。
この微妙ルックスでこの稚拙かつナイーヴな歌詞が良いのだ。
古くは村下孝蔵の『初恋』などに代表されるように、ルックスと歌詞の絶妙なバランスというものがこの世には存在すると僕は思う。
たとえば福山雅治みたいな超絶イケメンが歌ってもあまりグッとこない系統の歌詞というものがあるのだ。
takaさんの歌唱力は決して抜群に上手いわけではなく、かと言って下手というわけでもなく。
ギター演奏も上手ではないが、コード進行は意外と凝ってたり。
この中途半端でモラトリアムな感じが曲に合っている。
声質もハイトーンで曲調とマッチしている。
二曲目も同じような曲調だが、やはりメロディにフックがあって素晴らしい。
是非ともこの路線で突き詰めていってほしい。
良いサウンド・プロデューサーがつけば固定ファンがつくのではないでしょうか。
個人的にアドバイスするとしたら。
アコギ一本ではどうしても変化に乏しくて聴衆も飽きてくるため、もっと演奏時間を短くアレンジしたほうが良いと思う。歌の無い間奏などは特に不要。たとえば1曲目は3分以上もあるが、これでは長すぎるので、せいぜい2分程度にまとめるべきでしょう。
もう一つ、アーティスト名をもっと個性的にしましょう。
もっと詳しく知りたい、Live予定を知りたい!と思っても、「taka」という名前ではありきたりすぎて検索するのが非常に難しいです。takaさんの個人サイトが仮に存在するとしても、検索でそこまでたどり着けません。もうちょっとユニークな名前にすべきでしょう。
taka HOTLINE2014 アーティスト紹介-島村楽器
チャバネーズ (くずはモール店)
これはなかなかスゴイですね。ベースと打楽器の男性二人で、ただ淡々と歌無しの演奏。
観客のことなど全く考えていない、ただの自己満足な趣味のように思えます。
「自宅でやれよ!」とツッコミたくなる内容です。
人前でやるにしても、せめてHOTLINEではなくて演奏できるバーとかレストランとかでBGM代わりに演奏させてもらったほうがいいのでは・・・。
何のためにわざわざHOTLINEに出場してこれを演奏しようと思ったのか理解に苦しみますが、まあメンタルの強さという点では金魚草にも負けない逸材でしょう。
チャバネーズ HOTLINE2014 アーティスト紹介-島村楽器
中村嘉克 (イオンモール大高店)
なかなか強烈なキャラのオジサンです。
自分で作詞・作曲した打ち込みオケをバックに一人で歌うスタイル。
この中村さんは今回の中ではかなりビッグな大物ですね。
まず曲については、
- 無味無臭
- 単調
- 退屈
これ以外の言葉が見つかりません。
とにかく毒にも薬にもならない。
ひたすら一本調子な曲をひたすら一本調子に歌う。
ただそれだけです。
「曲」と言っていいのかどうかも怪しいレベル。「曲」というよりも「音」ですね。
パフォーマンスも無く、棒立ちスタイル。
服はTシャツにジーンズと、まるで普段着。
顔は普通のサラリーマンっぽいおじさん。
全てが無味無臭・無毒無害。
修験者かと思うようなこの単調パターンを、なんと4分半も飽きずに繰り返す姿は神々しいものがあります。歌ってて自分で飽きないのかな、これ?
これだけ変化が無い単調な曲をよく作れるもんだなと逆に感心します。
先に紹介したtakaさんのフックありまくりのメロディと比べると、フック皆無なこの一本調子なメロディはお坊さんのお経よりも単調です。
「泣いていた泣き顔も 笑顔に変わってゆくよ」という歌詞があります。
しかしこんな単調で暗くて地味な曲を聞かされてたら、誰も笑顔になれないと思う・・・。
打ち込みのドラムはシンプルでごく普通のループですが、実はベースがとんでもなくヤバイ。イヤホンなど装着してよく聞いてみてください。謎すぎるベースラインです。どういう理論でこういう結果になったのか、本人に聞いてみたい気がします。
ずっと聞いていると時空が歪んでくるような錯覚を覚える、不思議な曲であります。
【閲覧注意:オジサンどアップ写真】中村 嘉克 HOTLINE2014 アーティスト紹介-島村楽器
追記
ものすごい人を発見しました。何がどうスゴイのかは見てもらえれば一目瞭然だと思います。もしかしたらわざと「こういう感じ」にしてる可能性もあるかもしれませんが、まあ、たぶんホンモノだと思います。以下の動画をどうぞ。
大門理人 (川崎ルフロン店)
ツッコミどころ多すぎな上に、これにツッコんだら負けな気がするので、詳細なコメントは控えます。ぜひあなた自身で動画をご覧下さい。
演奏云々の前に、そもそも最初のカメラ目線の時点で私はノックアウトされました。目つきや表情がもう、天才の…アレです。
これを見たあなたの感想を、ツイッターやFBなどでつぶやいてみましょう!
なお大門理人さん御本人と思われるツイッターアカウントは以下↓です。
デーモン//大門(@Ndemon_key)さん | Twitter
さらに追記
SANYU(サニュー)
今さら発見したんですけど、何これスゴイ。中学生でこの堂々たる演奏力もさることながら、オリジナル曲だというのが信じられない。普通にめちゃくちゃいい曲。ガールズバンドってのをウリにしてますが、男とか女とか関係なく作詞作曲能力がハンパない。
見た感じの実力からするドラムの子がバンマスなのかな? この人は演奏も上手いし声も特徴があっていいですね。
メンバー各自が歌うパートが用意されているようですが、向かって右側の子は無理に歌わずにギターだけに集中したほうがいいかもしれません。
レベル高すぎで将来が楽しみ。2014年時点で中学三年生?っぽいので、今はもう大学生でしょうか。
コメント
宇宙ヤバイ、非公開になっちゃってます。
そうですね、いつの間にか非公開になってしまったようです。
貴重な資料動画だったので残念です。
だったら自分で作詞作曲してうたってみろ。
・・・なんてね。どんな形でも話題になることは良い事です。
本当に大物かもよ。
>中村嘉克ことSicatさん
本物の中村嘉克さんご本人でしょうか?
非常に特徴的なその音楽、新作を期待しております。
是非YouTubeにどんどんアップしてください!
そうです本物ですよ。あれからまた作詞作曲をして投稿しています。