損切りは素早く、利は徹底的に伸ばせ。
これは昔から言われている鉄則。
たしかに、含み損を抱えたポジションをいつまでもズルズルと持ち続けるのはダメだし、ちょっと利益が乗った瞬間にあわてて決済するのもダメ。
それは真理だと思うし、よく分かっている。
しかし、じゃあ具体的にどこまで利を伸ばすべきなのか?
FXを長くやっていると、エントリーのタイミングよりも決済(利確)のタイミングのほうが難しいことに気付いてきます。損切り決済については、エントリーと同時にストップを置くから何も悩まずに機械的にできる(ストップ注文は絶対に置いてください)。
しかし利確決済については、もっと伸ばすのか、それとも利益を確保するのか、すごく悩む。スキャルピングでもないのに毎回5pipsとかで利食いするのはダメだとしても、かと言って毎回500pipsとか1000pips到達まで待つなどというのはどう考えても現実的ではない。
で、これはもう人それぞれの考え方や、手法の違い、取引通貨の違い、相場状況、資金量、FXに向き合うスタンス・・・etc.によって千差万別の結論になると思います。
でも、僕なりに自分の手法や考え方において数百トレードでの統計を取ってみた結果、どうも自分が思ってたよりも早めの利確のほうが良さそうだということが分かってきました。
ちょっと前までは、たとえばポンド円なら最低100pips、できれば200pips超えを狙ってやっていました。当然勝率は低くなりますが、勝ったときが大きいのでトータルはプラスになる。でもポジション保有時間も長いし、効率が悪い気がするなぁと常々思っていた。
いつもエントリー値と決済値のほかに、ポジション保有中の最大順行値と最大逆行値も記録していましたので、それを元に分析してみると、どうやら100pips以上は大きく狙い過ぎなんじゃないかと気付きはじめました。
含み益が50pipsや70pipsまで行ってたのに、結局は長く持ちすぎて損切りにかかってマイナスで終わったとか、せいぜい同値撤退で終わったとかが多すぎることに気付いたんです。あと、仮に100pips以上取れた場合でも、そのポジション保有中に細かい上げ下げがあって、そこで軽く30pipsくらい取れるチャンスが何回もあったよな~、とか。
株のことは全く分からないので何とも言えませんが、FXに関しては、簡単に言えば「大小さまざまな幅のレンジの繰り返し」であることが多いように思います。
だから、特大ホームランを狙って三振を量産するよりは、2塁ヒットくらいを何回も繰り返したほうが確率的にも精神衛生的にも良いような気がします。たとえば30p~50pを超えたらストップを建値に移動しておいてまずマイナスをなくし、さらなる利益上昇を狙いつつも、相場が急反転しそうな雰囲気だったら即成り行きで利確とか。
しかし先述したように、これは普遍的な方程式というより、個人の考え方や相場状況(ボラティリティなど)によっても変わってくるものだと思いますので、これを読んでおられるあなたが自分にあった利確ポイントを見つけるためには、ぜひトレードの記録をしっかりつけたうえで、統計的に分析してみてください。
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