当ブログには、GoogleやYahooなどから検索して来られる方がたくさんいます。
アクセス解析を見ていると、その検索ワードで最も多いのが、
「ドル円 予想」 「ドル円 円安(円高)」 「2011年 ドル円」
などなど、予想や予測、今後の展望などを求めるキーワードです。これらが圧倒的多数です。
ここで、『投資苑』(アレキサンダー・エルダー)、p.129より引用。
多くのトレーダーは、マーケット・アナリストの目的は将来の価格を予測することであると信じています。大抵の分野でアマチュアは予測を求め、一方、プロはただ情報を管理し、確率に基づいて意思決定を行います。
冒頭に挙げたアクセス解析の事例だけでなく、人気ブログ・ランキングなどを見てもまったく同じ傾向があります。すなわち、「今後どうなるか」を予想する記事に人気が集まりやすい、ということです。
「来週のドル円展望」とか、「今年のポンド円予測」とか、そういったタイトルの記事は実際に当ブログにおいても人気が高いです。
(※だから僕は意図的に「予想」とか「予測」とか「今後」とか、そういったキーワードを散りばめて検索されやすいように記事を書いています。実は予想なんて無意味かつ不可能であり、相場を「予想」するのは不本意なのですが、そうしないと予想ばかりを当てにする人たちに「そんなの意味無いよ」って警告ができないジレンマがあるので・・・。)
エルダー博士が指摘する通り、予想や予測を求めるのはアマチュアの行為です。
ましてや他人の予測を当てにするなど、典型的な「盲目の大衆」と言えます。
プロは、烏合の衆が集団パニックを起こす瞬間を淡々と狙っています。そういうパニックを起こさず、冷静かつ科学的に淡々とやりましょう。
コメント
「「今後どうなるか」を予想する記事に人気が集まりやすい」これは本当ですねえ。^^; 予測してポジション取りを考える人が多いのはやはりファンダメンタルズしか知らないのが理由でしょうか。チャートを見て動いた時に同じく動けば失敗が少ないのですよね。私のブログにも「円高、地震、理由」のキーワードで訪問した方が数千人もいました。「地震になったら円安になる」のロジック以外が見えない人が多かった事を裏付けていますね。特に日本のトレーダーはそうだったみたいです。